ストーリー ウィンドチャイムに連れられて
 ――隣にいた彼は、いつしか手の届かない所にいた。
 無名校ながらも、順調に県大会を勝ち進む野球部。
 主将を務める主人公はプロ入り必至と言われるほどの逸材である。
 そんな彼を幼いころから支えてきたのは、幼馴染みの紺野美里。
 美里は彼に想いを寄せながらも一人の吹奏楽部員として応援し続けてきたが、
 いつからか彼が活躍するたび、彼が遠い存在になっていくのを実感するようになってしまった。
 それと同時に、主人公は決勝戦を前にスランプに陥ってしまう。
 それぞれのことで苦悩する二人は、果たしてどんな結果に行きつくのだろうか。

海の見える窓辺から
 ――いつまでも、二人で笑っていられると思ってた。
 主人公は目覚めると、病院のベッドに寝ていた。
 現れた両親や友人からは、事故に遭ったことを聞かされる。
 少しすれば退院出来ると聞き、ならば何も問題はないと思う主人公。
 だが、直後に一人の少女が病室に入ってくる。
 その少女は友田ひかりと名乗り幼馴染みを自称するが、主人公は彼女の名前すら記憶にない。
 主人公はやがて、あるはずのひかりとの記憶を探すために思い出の場所を巡り始める。
 果たして主人公は、どんな事実を手に入れるのだろうか。

天色の空
 ――寂しい時にいつも傍にいたのは、大嫌いな彼だった。
 晴れることのない雲に覆われ、陽の光が降らなくなった世界。
 一週間後、そんな雲の向こうから隕石が落ちてくる。
 テレビでそう報じられて以来、世界は上手く機能しなくなった。
 そんな中主人公は特にすることもなく、校舎の屋上で灰色の空を見上げていた。
 すると、幼馴染みである蓮城清香が姿を現し、主人公の隣に並ぶようにして立つ。
 主人公が何事かと思っていると、彼女はいつもの冷たい眼つきのまま不機嫌そうに言うのだった。
 「ねぇ、本当の空を見に行かない?」
 

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